皆さん、こんにちは!「子ども未来教育研究所」みらいTです。
AI(人口知能)の急速な発展を背景に、社会構造が大きく変化し、今ある仕事の多くがAIに置き換わるといわれています。
そんな不透明な今だからこそ、私たち大人は、そして未来を担う子どもたちには、たくましく生き抜く力が必要になります。
その力こそが「共感的コミュニケーション力(共感的コミュ力)」だと、私は考えます。
「共感」とは、相手を思いやることです。
「共感」とは、相手の感情を自分事として感じることです。
「共感」とは、相手の思いを受け止めることです。
親が子に「共感」し、子が「共感」をもって他者との関わりをもつようになる、そんな子育てが「共感的コミュ力」なのです。
親子で成長する具体的な方法として、「5つの共感的コミュ力」を提案したいと思います。
ポイント
1 「あいさつ」の文化を家庭に根付かせる!
2 「ありがとう」「ごめんなさい」の文化を家庭に根付かせる!
3 子どもの言葉に耳を傾ける「魔法の傾聴」とは?
4 子どもの言動のウラを信じることの大切さ!
5 心を鬼にして失敗させる勇気をもつことの大切さ!
1 「あいさつ」の文化を家庭に根付かせる!
教育・保育に携わる多くの人が「あいさつ」の重要性を話します。
しかし、私は大人の「あいさつをしなさい」という言葉の結果として「あいさつのできる子」になったという事例を知りません。
100回の「あいさつをしなさい」という言葉より、毎日の「おはよう」「いただきます」「さようなら」「おやすみなさい」の繰り返しの言葉こそが、「あいさつ」の文化を家庭に根付かせることになるのです。
子どもが社会的スキルとして適切なあいさつを身に付けるためには、まずは親自身が積極的に「あいさつ」を心掛けることが第一歩だと思います。
2 「ありがとう」「ごめんなさい」の文化を家庭に根付かせる!
齋藤孝先生の「よくできました(こどもルールブック)」という絵本の一つ目のルールは「ありがとうをくちぐせにする」です。
二つ目のルールは「ごめんなさいをすなおにいう」です。
「ありがとう」や「ごめんなさい」は、「あいさつ」同様、人と人との心をつなげる潤滑油の役目をするものです。
親自らが「ありがとう」「ごめんなさい」の言葉を使うことで、子ども自身が自信をもってこの言葉を使うようになります。
心からの感謝の言葉や謝罪の気持ちが伝わるようになれば、子どもたちの社会的スキルの基礎基本が作りあげられていくようになります。
3 子どもの言葉に耳を傾ける「魔法の傾聴」とは?
「子どもの言葉に耳を傾ける」のは、親としてある意味当たり前のことです。
しかし、「聞く」のではなく、「聴く」をイメージしてください。
「子どもの言葉に耳を傾ける」「聴く」とは、目を見て、頷きながら、子どもが口にした言葉だけでなく、そのウラにある子どもの「思い」にまで、耳を傾けてください。
これが、「魔法の傾聴」であり、子どもが自分の気持ちや考えを、安心して素直な気持ちで話せる環境を作ることが大切です。
4 子どもの言動のウラを信じることの大切さ!
「子どもの言葉に耳を傾ける」と同時に、「子どもを信じる」というのは、当たり前だという声が聞こえてきそうです。
「子どもを信じる」というのは、「子どもの言葉をそのまま信じる」ということでは決してありません。
なぜなら、子どもは未熟です。
なぜなら、子どもは圧倒的に経験が少ないのです。
ですから、子どもの言葉のウラに潜んでいる「子どもの真の思い」を信じてあげることが必要なのです。
それが、親に必要な「子どもを信じること」であり、子どもに笑顔をもたらす「信頼関係」ではないでしょうか?
5 心を鬼にして失敗させる勇気をもつことの大切さ!
「失敗は成功のもと」などという言葉を例に出さずとも、子どもにとって失敗することは、とても大事なことです。
しかし、私たち大人は、子ども可愛さのあまり先回りして、子どもが失敗しないように手を貸してしまいがちです。
失敗しても、自らの手で、自らの足で、そして自らの頭で、立ち上がる力を身に付けさせることが親の役目ではないでしょうか?
まとめ
ポイント
「共感」とは、相手を思いやることです。
「共感」とは、相手の感情を自分事として感じることです。
「共感」とは、相手の思いを受け止めることです。
子どもの立場でコミュニケーション、つまり双方向の言葉のキャッチボールが必要です。
「あいさつ」や「ありがとう」「ごめんなさい」といった言葉の文化を家庭に根付かせてください。
子どもの言葉に耳を傾ける「魔法の傾聴」を覚え、「聞く」から「聴く」を身に付けてください。
子どもの言葉のウラ側にある、無限の可能性を信じてあげてください。
そして、最後に「取り返しのつく失敗」をたくさん経験させてください。
AIの発達に伴い、現代の情報化社会は、日々変化しています。
SNSの発達は、大人以上に子どもたちに様々な影響を与えています。
子どもの成長とともに、私たち大人も成長していかなければなりません。
「共感的コミュ力」を身に付けた大人こそが、子どもたちの「共感的コミュ力」を育てるはずです。
「すべては子どもたちのために!」そして、「すべては子どもたちの笑顔のために!」