人間関係

「人間関係の悩み」はどうやって克服したらいいですか?その1

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みなさん、こんにちは!子ども未来教育研究所 miraiTです。

私たちは、「人」として生きている限り、様々な「悩み」との葛藤があります。

子育てのこと仕事のことお金のこと健康のこと家族のこと、そして恋愛のこと・・・。

誰もが様々な「悩み」と向き合いながら、自分の人生を送っているはずです。

そんな「悩み」の中でも最大の悩みの一つは「人間関係」ではないでしょうか?

私自身、教育という現場に身を置き、たくさんの方々と接してきました。

子ども、保護者、同僚、先輩、後輩、上司、そしてたくさんの地域の方々・・・。

助けられたことも数多くありましたが、少なからず「人間関係の悩み」も存在しました。

もっと言うと「仕事を辞めたい」とか「生きているのも辛い」と思うことも何度かありました。

そんな時、どんな心構えを持つことで、「悩みの解消」につながったかを、私自身が経験をしたことを中心にお伝えできればと考えています。

高校生Bさんへの先生の一言

「教育は一瞬にして永遠」の話の中に登場するBさんと担任の先生の会話です。

自分の進路に迷っているBさんに対する先生の言葉が印象的であり、その一言でBさんは進路を決めることになりました。

〇先生 「Bさんって、学校の先生が向いているような気がします。」

〇Bさん 「えっ、どうしてですか?」

〇先生 「あなたは、話し方が上手だけど、それ以上に人の言葉に耳を傾けるのが上手だから」

「先生」と名のつく職業人は、基本的には「人に物事を教える、指導する」ということが仕事ですから、「話すこと」がメインになります。

ところが、この先生は「あなたは、話し方が上手だけど、それ以上に人の言葉に耳を傾けるのが上手だから」と答えています。

私はこの言葉こそ、「人間関係の悩み」を解消してくれるヒントになるものだと考えています。

コミュニケーション力とは?

大学生に今必要な能力はどんなことかを問うと、多くの学生がその一つとして「コミュニケーション力(以下コミュ力)」と答えます。

その通りであって、これからの複雑な社会を生き抜くには「コミュ力」は絶対的に必要な能力の一つです。

ところが、「コミュ力とは何か?」を問うと、「おしゃべりの上手な人」のような答えが圧倒的多数を占めるのです。

実は、「コミュ力」は、決しておしゃべりの上手な人のことを指すのではありません。

「おしゃべりが上手な人」は、時として自分ばかりがおしゃべりをし、相手の言葉に耳を傾けない傾向があり、相手に不信感を持たれる場合があるのです。

「コミュ力」は自分の考えを発することはもちろんですが、一歩下がって相手の言葉に耳を傾けることが重要になります。

イソップ童話「北風と太陽」

イソップ童話「北風と太陽」は、多くの方がご存じだと思います。

北風と太陽が力比べをすることになり、旅人の外套を脱がせることができるかの勝負をすることになりました。

北風は、力いっぱい風を吹かせ、旅人の外套を脱がせようとしますが、寒さを嫌った旅人は外套を脱ぐことはありませんでした。

それに対して、太陽はゆっくりと暖かな日差しを照り付けて、その暑さで旅人は自ら外套を抜いてしまうというお話です。

テール・カーネギーの名著「人を動かす」において、この話が紹介されていて大変わかりやすく説明されています。

「人を説得しようとした際には、北風のように強引に言い聞かせようとしたり怒鳴ったりしても、相手を意固地にさせ反発を食らうだけである。太陽のように穏やかに暖かな感情で話しかけることが肝心である」と。

加えて、私のイメージではありますが、北風は「コミュ力」のある人が一方的にしゃべり、太陽はじっくりと人の話に耳を傾けるという印象を与えます。

まとめ

「人間関係の悩み」を考えた時、「あの人はちょっと苦手」とか「この人にはあまり近づきたくない」という人が必ずいるものです。

そんな時、自分の言いたいことを主張することで、余計に関係が複雑になることがあります。

そんな時は、さっさと聞く側にまわりましょう。

相手の言いたいことは言わせておいて、自分は聞き役に徹することをおすすめします。

聞き役は、きっとあなたに笑顔を与えてくれるはずです。

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