みなさん、こんにちは!子ども未来教育研究所 みらいTです。
多くの保護者の方々と接している中で、「先生、うちの子、褒めるとこがないんです!」という言葉を何度も耳にしたことがあります。
今日は親のそんな悩みに答えていきます。
褒めるところのない子どもなんていない!
私たち大人にとって「褒める」対象は、「特別なことがあった時」と思いがち。
でも、子どもを褒めるところって日常生活の中に、ごろごろ転がっているのです。
なぜなら、子どもは日々成長し、進化しているのですから。
その一瞬一瞬を見逃さずに、適材適所の声掛けが子どもを伸ばしていくのです。
「よこ褒め」を理解する。
例えば、運動会のかけっこ、一等賞を取ったとしましょう。
親は大喜びで、「〇〇ちゃん、すごいね。頑張ったね、立派だったよ。」という言葉のシャワーを投げかけると思います。
例えば、文化系のコンクールで、金賞を取ったとしましょう。
「すごーい、金賞を取ったね。努力した成果だね。これからも頑張ろう。」という声掛け。
よくある光景ですし、この光景を否定するつもりは全くありません。
これを「よこ褒め」と言います。
つまり、「一等賞」も「金賞」も、「二等賞や三等賞」「銀賞や銅賞」との比較として「一等賞や金賞」なのです。
これは、「他者との比較」の評価になるのです。
決して悪いことではありませんが、これが「褒める」ことの本質だと思うと「うちの子、褒めるとこがない」ということになりかねません。
だって、すべての子が「一等賞」や「金賞」を取れるわけではないのだから!
「たて褒め」を理解する。
それに対して、「たて褒め」という考え方があります。
これは、評価の対象が他者ではないのです。
その子自身の成長や、その子自身の頑張りを認めるという考え方です。
かけっこでは、「うわ~、昨日よりたくさん走れるようになったね。」
「おもちゃの後片付け、上手にできるようになったね。」
「歯磨き、きれいにできたね。」
「約束の時間を守って、ゲーム終われたね。」等々です。
こんな言葉掛けができるようになれば、「うちの子、褒めるとこがなくて」から卒業できるのではないでしょうか?
自己肯定感を高める「褒め言葉」
日本人ほど、自己肯定感の低い国民はいないと言われています。
自分に自信がない、自分は何をやってもだめだ、そんな自己肯定感の低さを解消するためにも「褒め言葉」をかけてあげましょう。
時には、根拠のない自信であっても、大丈夫。
「褒め言葉」は子どもの笑顔と親の笑顔を導き出します。