みなさん、こんにちは!子ども未来教育研究所 miraiTです。
教育の世界で知りえた多くの言葉の中で、大切にしているものがいくつかあります。
その中の一つに「教育は一瞬にして永遠」というものがあります。
保育の道を選んだ理由
保育科で学ぶ大学生が自分の進路をなぜ「保育の道」にしたか尋ねると、多くの学生が自分の幼稚園時代、保育所時代の逸話を話してくれます。
「幼稚園の先生がとても明るく声をかけてくれた。」
「保育園の先生がいつも笑顔で素敵だなって思った。」
先生の立ち振る舞いだったり、先生の数々の言葉だったりの結果が、学生を保育の道に進ませることになったのだと思います。
先生のたった一言が子どもの一生を決めることもあるのです。
英語が嫌いになった理由
中学校に入学したばかりのAくん。英語の勉強をとても楽しみにしていました。
ところがAくんの英語の担当の先生は、最初の授業から英語で質問をしてくる先生でした。
多くの生徒は答えることができず、黙って下を向いたまま。
そんな生徒に向かって、先生は「なんでこんなこともわからないんだ」と出席簿で頭をポカリ。
徐々にエスカレートし、何度も何度も頭を叩かれたAくん。
英語との出会いがそんな環境だったAくんは、大人になった今でも英語が大嫌い。
先生の対応一つで、生涯に渡り英語が苦手になったAくん、それは実は私なのです。
先生の道を歩むようになった理由
高校生のBさんは、自分の進路に迷っていました。
母子家庭で育ったBさんは母と二人暮らし。
大学に進学することは母から了解を得ていましたが、地元には教育系の大学しかなく、とはいえ母を一人置いて、家を出る勇気もなく・・・。
そんな時、高校の進学相談で、担任の先生から言われた一言がBさんの進路を決めました。
先生「Bさんって、学校の先生が向いているような気がします。」
Bさん「えっ、どうしてですか?」
先生「あなたは、話し方が上手だけど、それ以上に人の言葉に耳を傾けるのが上手だから」
Bさんは、先生のこの一言で教育系の大学に進学し、今では立派な先生になっています。
絶対に保育士になろうと思った理由
中学校のインターンシップで保育所に行ったCさん。
子どもが可愛くて可愛くて仕方なかったそうで、自分の職業はこれだ、と思ったそうです。
高校生になり、進路相談で先生に自分が「保育士になりたい」と伝えたところ、思いもかけない言葉が返ってきたそうです。
それは、「保育士なんてやめたほうがいい。今は少子化で保育の仕事なんて絶対になくなる。それよりも、高齢化が進んでいるのだから、介護職の方が絶対にいい。」
この言葉を聞いたCさんは、こんなことを考えたそうです。
「私は絶対に保育士になる。そして、その先生を見返してやるんだ。自分は立派な保育士になったと。」
Cさんは、保育系の大学に進学、そして卒業して、今では立派な保育者として活躍しています。
「教育は一瞬にして永遠」
教育に携わるものとして、この言葉は重要です。
教師のたった一つの言動、それが子どもの一生を左右するような温かいものになるかもしれません。
だから、教育にはやりがいがあるのです。
その逆もまたしかり。
教師のたった一つの言動、それが子どもの将来未来に陰を落とすようなものになるかもしれません。
だから、教育には怖さがあるのです。
私たち、教育に携わるものは、常に「教育は一瞬にして永遠」、この言葉を胸に秘め、子どもたちの笑顔を守っていきたいと思います。