皆さん、こんにちは!子ども未来教育研究所 みらいTです。
5つの『共感的コミュ力』を深掘りする2回目です。
それは、「ありがとう」「ごめんなさい」の文化を家庭に根付かせるということです。
「ありがとう」や「ごめんなさい」は、「あいさつ」同様、人と人との心を繋ぐ潤滑油の役目をするものです。
1 「ありがとう」は魔法の言葉!
日常生活の中で、ちょっとした優しさや親切に触れたとき、私たちは「ありがとう」という言葉が自然に出るものです。
しかし、幼児期の子どもたちにとっては、恥ずかしさも手伝ったこの言葉は少しハードルの高い言葉になっているのは事実です。
「ありがとう」という言葉は、感謝の意思を表す言葉であり、思いやりや親切心に繋がるものです。
まずは、親自身が積極的に「ありがとう」という言葉を子どもたちに使ってみましょう。
「手伝ってくれて、ありがとう」「片付けてくれて、ありがとう」「一生懸命食べてくれて、ありがとう」そんな言葉がけを、適材適所で伝えてください。
他の人からの感謝の言葉が自己肯定感を高めると同時に、自己価値感を向上させます。
「優しい子になってほしい」「親切な子になってほしい」という親の願いは、親自身が使う「ありがとう」という魔法の言葉で成り立つものです。
2 「ごめんなさい」は超魔法の言葉!
「ありがとう」よりも少しハードルが高いのが「ごめんなさい」の言葉です。
なぜ、「ごめんなさい」の言葉は、ハードルが高いのか?
それは、大人の意識の中にも少なからず「自分から謝ったら負け」という認識があるからです。
と同時に「謝り」の言葉には他の言葉にはない危険が伴うものなのです。
その危険とは、「気持ちのこもってないごめんなさい」「謝るべきところではない場面でのごめんなさい」「目を合わせないごめんなさい」などです。
これらの「ごめんなさい」は、決して「共感的コミュ力」とはいえません。
「共感」とは、相手を思いやることであり、相手の感情を自分事として感じることであり、相手の思いを受け止めることです。
適材適所の「ごめんなさい」は、他人との関係を修復し、信頼を回復する手段であることを、親の「ごめんなさい」の言葉で子どもたちに教えてあげるのです。
子どもたちが素敵な人間関係を築き上げるためには、親自身が使う「ごめんなさい」が超魔法の言葉となるのです。
まとめ
「共感的コミュ力」は、子どもに対する愛情表現の一つです。
親自らが「ありがとう」「ごめんなさい」の言葉を使うことで、子ども自身が自信をもってこの言葉を使うようになります。
そして、適切な「ありがとう」「ごめんなさい」の言葉が使えたときには、必ず「上手にありがとうが言えたね」「きちんとごめんなさいができたね」という褒め言葉を忘れないようにしましょう。
心からの感謝の言葉や謝罪の気持ちが伝わるようになれば、子どもたちの中の社会的スキルの基礎基本が作られ、笑顔の家族関係が出来上がっていくことになると思います。