書評

『とりあえずやってみようよ』から学ぶ子どもにもわかるマインドフルネス

皆さん、こんにちは!「子ども未来教育研究所」みらいTです。

皆さんは、「マインドフルネス」という言葉をご存じですか?

一言で言うなら、「今この瞬間に集中すること」です。

これは、過去のことや未来のことを心配するのではなく、今目の前にあることや自分が感じていることに注意を向けることを意味します。

つまりは、「ストレス」や「不安」、「悩み」などを脳や心を整えるマインドフルネスでリセットすることで、「自己肯定感」や「集中力」を高めようという考え方です。

それを、絵本を通して子どもにも理解できるようにした本が『とりあえず やってみようよ』なのです。

1 基本情報

・題名:『とりあえず やってみようよ』

・作:スジャン・リム

・訳:前田まゆみ

・出版社:創元社

・発売日:2025年1月

・定価:本体2,200円(税込)

2 あらすじ

主人公は、小さな鳥の「ボブ」

ボブは、新しいことに挑戦する際、失敗するかもしれないという不安や恐れを感じています。

そのため、なかなか一歩を踏み出せずにいました。

しかし、そんなボブに友だちのイーグルさんが力強い励ましの言葉をかけます。

この友人の支えによって、ボブは少しずつ自信をもち、未知の世界への挑戦を決意するようになります。

3 読後感

物語を通して、子どもたちは「とりあえずやってみる」という姿勢がいかに大切かを学ぶことができます。

失敗を恐れずに行動することで、今まで見えなかった新しい可能性が広がるということを、この絵本は優しく教えてくれます。

また、絵本の中では、マインドフルネスの考え方が取り入れられており、自分の気持ちをしっかりと認識し、それを受け止めながらポジティブに行動していく力の大切さも描かれています。

マインドフルネスの考え方は、大人でも難しいものです。

そんな難しいもの、子どもに伝わるの?と多くの大人は思うことでしょう?(正直私も最初はそう思いました)

でも、子どもたちはまちがいなく「ボブ」の可能性に惹かれていくのです。

4 本の特徴

特にこの絵本は、子どもにはわかりやすい表現と、温かみのある可愛らしいイラストが特徴です。

ボブの友だちは、わしのイーグル以外にも、はとのピジョン、フラミンゴのミンゴなど、たくさんの個性的なキャラクターが登場します。

どのキャラクターも、色鮮やかで親しみやすく、ボブの冒険を優しく手助けしてくれます。

子どもたちは、ボブの冒険を見守る中で、自然と「挑戦することの楽しさ」と「勇気を出すことの素晴らしさ」を感じることができるでしょう。

家庭や教育現場の中で、この絵本を活用することで、子どもたちが失敗を恐れず新しいことに挑戦する姿勢を育むきっかけとなるのではないでしょうか?

5 まとめ

子どもたちにとって必要な「挑戦する心」や「前向きな考え方」を具体的に伝えたいとき、この絵本は非常に効果的な教材となるはずです。

また、親子のコミュニケーションでも、この絵本の内容をもとにして、家庭での教育方針を一緒に考えるきっかけを作ることもできます。

お父さん、お母さんの読み聞かせは、間違いなく子どもたちの想像力と可能性を広げてくれるはずです。

『とりあえずやってみようよ』は、子どもただけでなく、大人にも気づきを与えてくれる深いメッセージが込められた楽しくも学びの多い一冊です。

 

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