皆さん、こんにちは!「子ども未来教育研究所」みらいTです。
本日、紹介するのは、料理家の野村友里さん著の『とびきりおいしい おうちごはん』です。
1 本と作者の紹介
この本は、「2024料理レシピ大賞 in japan」 で「こどもの本賞」を受賞した作品です。
野村友里さんは全米で一番予約のとれないレストラン「シェ・パニース」で修行し、2012年に原宿にレストランをオープンしました。
さらに、食のドキュメンタリー映画の監督を務めるなど幅広い活躍をする一方で、子ども向けのレシピ本に取り組んだのが、この作品になります。
この本のレシピでは、出来上がりの写真と作る工程がイラストで構成されています。
このイラストがなんとも味わい深く、見ているだけで大変癒されます。
イラストは、NHKの朝ドラ「虎と翼」のロゴ作成者として話題になった三宅瑠人さん。
作者の野村さんは、あるテレビ番組で「おにぎりのイラストが一番大変だった」という三宅さんの感想を紹介していました。
おにぎりのページを開くと、なるほど!ご飯の一粒一粒がとてもおいしそうに描かれていました。
2 レシピ内容の豊富さ
およそ40種類ほどのレシピが本の中で紹介されています。
・「ゆで卵」「やきそば」など、わりと簡単にできる基本的なものをよりおいしそうに!
・「シェファーズパイ」「ライオンスペアリブ」など、どんな料理なのか興味津々に思える本格的なもの!
・「お花しゅうまい」「卵やき器たこ焼き」など、発想の転換で手間を省き、楽しく作れるもの!
・さらに「マヨネーズ」や「ウスターソース」の作り方まで!
小学生はもちろんのこと、料理初心者や時短で美味しく作りたいと思うすべての皆さんに、とびきりおいしいごはんのレシピ集となっています。
3 食についてのコラムも見逃せない
・卵 命をいただきます
・肉 肉のすがた、わかるかな?
・野菜 個性豊かな野菜たち
・魚 今、おいしい魚はどれでしょう?
まさに料理に興味をもち始めた子どもと親が一緒に読んだり、料理初心者が試行錯誤しながら料理作りに励んだりという姿が目に浮かびます。
これこそまさに「食育」のレシピ本と言えるのではないでしょうか?
4 まとめ
この本を読むことで、子どもたちは料理の楽しさを知り、自分でおいしいご飯を作る喜びを感じることができるでしょう。
そして、家族みんなで料理を楽しむことで、食べることの大切さや感謝の気持ちを育むことができるのです。
自分の口に入るものは、どこでどうやって作られているのか、それを知れば決して食べ物を粗末にしないはずです。
最後にこの本の最終ページにある「料理と地球」という詩、大変感銘を受けるものです。
一人でも多くの方々に読んでもらいたい詩で締めくくられています。