書評

絵本「てんまでとどけ・・・」は、小さな命の尊さを再認識する名作!

2025-01-13

「てんまでとどけ」

皆さん、こんにちは!「子ども未来教育研究所」みらいTです。

本日は、絵本最新刊「てんまでとどけ・・・」を紹介します。

どうか、この子が元気になりますように!

子育て中に子どもが熱を出すことなど、一度や二度ではないはずです。

小さな命の尊さを考えずにはいられない名作絵本です。

1 基本情報

・題名:「てんまでとどけ・・・」

・作:さくら ともこ

・絵:いもと ようこ

・出版社:金の星社

・発売日:2024年12月

・定価:本体1,400円+税

2 あらすじ

ある吹雪のよる、一匹のおおかみが病気のぼうやを診てほしいと医者のもとを訪ねます。

お医者さんは、一生懸命診察しますが、ぼうやの熱は下がりません。

困ったお医者さんは、ポケットにあったハーモニカを取り出し、祈るように吹き始めました。

るるる~ ららら~ るるるるる ららららら・・・!

3 読後感

子育て中、熱を出した我が子に「どうか、この子が元気になりますように!」と祈りにも似た思いをもつことは、子をもつ親なら誰にでも経験があることです。

病気のぼうやとおおかみの絆、そして小さな命の尊さや希望といった、人としての大切な感情を作者のさくらともこさんの優しい言葉が紡いでくれます。

この絵本には、お医者さんとおおかみの家族しか登場しません。

しかし、いもとようこさんの描くひとつひとつの豊かで温かな表情がみているものの気持ちを和ませてくれます。

ふと、家族や子どもたちのことを考えずにはいられない絵本に仕上がっています。

4 まとめ

世の中にあふれている絵本の中には、明らかに「大人向け」と思われるものがあります。

しかし、この絵本は「絵本の王道」ともいえる作品であり、大人でも子どもでも楽しめる作品になっています。

読み聞かせを通して、小さな子どもたちの中に「命の大切さ」を育むことができるはずです。

そして、いつしかお医者さんの吹く祈りのハーモニカの「るるる~ ららら~ ♪るるるるる ららららら♪」というメロディーが読み人の心の中に響き渡るはず!!


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