書評

絵本「たいせつなこと」は、世界中の人々に愛されているおとなの名作!

「たいせつなこと」

皆さん、こんにちは!「子ども未来教育研究所」みらいTです。

今日は、世界中の人々に愛されている名作絵本「たいせつなこと」を紹介します。

1 基本情報

・作:マーガレット・ワイズ・ブラウン

・絵:レナード・ワイスガード

・訳:うちだややこ

・出版社:フレーベル館

・発売日:2001年9月

・価格:本体1,200円+税

2 内容

スプーン、ひな菊、雨、草・・・世の中には色々なものがある。

それぞれが持つそれぞれの特徴。

たとえばスプーンは、食べるときに使う、手でにぎれる、口の中におさまる、くぼんでいる、色々なものをすくいとる・・・、でも一番大切なのはそれを使うと上手に食べられるということ。

同じように、ひな菊も、雨も、草も、大切なことが語られていく。

そして、最後の最後に語られるのは・・・!?

3 読後感

正直、最初にこの本を手に取ったとき、「スプーンの話」や「りんごの話」や「くつの話」等、少し退屈な絵本だなと思いました。

ところが、最後の1ページで、今までの話のすべてが伏線であり、多くの大人の心に響きます。

私たちにとって「たいせつなこと」を教えてくれるのが、最終ページです。

 

子どもには、少し難しい絵本です。

次々に登場するスプーンや、グラスや、リンゴや、カラスの絵で楽しむことはできます。

しかし、この絵本の本質的な理解は大きくなってから

大人向けの絵本としてそばに置いておくことをおススメします。

4 内田也哉子さんのあとがき

訳者の内田也哉子さんの「あとがき」がとてもステキです。

絵本との出会い、「The Important Book」との出会い、そしてその出会いこそが「心地よい予感に満たされてしまう」といいます。

この本に触れたすべての人々がきっと「たいせつなこと」に気づかされるはずです。


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