皆さん、こんにちは!「子ども未来教育研究所」みらいTです。
本日は、よしむらあきこさんの絵本「おなかのこびと」を紹介します。
今、子育ての中でも重要視されている食育。
子どもの「食べたものはどうなるの?」という素直な疑問に答えているのが、この「おなかのこびと」という食育絵本です。
1 基本情報
・題名:「おなかのこびと」
・作、絵、デザイン:よしむらあきこ
・出版社:教育画劇
・発売日:2015年3月
・定価:本体1,200円+税
2 あらすじ
きみのお腹の中には小人が住んでいて、同じものを食べたり噛み切れなかった物を砕いてくれたりしています。
でも、同じものばかり食べていたり、ちゃんと噛まなかったりすると、お腹の中の小人が苦しみだします。
そんな食事を続けていると、お腹を痛め、悪いうんちしか出てこなくなってしまいます。
そんな時、いいうんちを出すにはどうすればいいか、お腹の小人が教えてくれます。
好き嫌いをしないで、よく噛んで、よく寝て、よく遊ぶこと。
そうすれば、きっと・・・?
3 読後感
この絵本は、お腹の中に住んでいる「小人」が主人公で、子どもたちの好奇心を刺激する内容となっています。
子どもたちが日常的に感じているお腹の動きや、食べ物がどのように消化されるかなどを、わかりやすく楽しく描いています。
物語のユニークな視点やキャラクターの可愛らしさにより、読者は楽しい時間を過ごすことができるはずです。
親子で一緒に読むことで、食育の学びはもちろんのこと、健康について話し合うことができ、食を通して親子の絆を深めることができることでしょう。
4 まとめ
幼児には「アニミズム的思考」があるといわれています。
これは、物事に命や意思があるように擬人化させて捉える傾向のことです。
例えば、ぬいぐるみや食器、食べ物などに話しかけたり、それを使って一人芝居をしたりする様子が見られることを指します。
ですから、食育について理屈で解説するよりも「お腹の小人さんが食べたがっているよ」と擬人化して伝えた方が、子どもの自発的な行動に繋がりやすいのでしょう。
子どもにとって、偏食は大きな問題の一つです。
この絵本を通して、食べ物の大切さと共に、偏食を治す一つのきっかけになることを願って、親子で一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?