書評

絵本書評「りゆうがあります」

2024-07-24

皆さん、こんにちは!「子ども未来教育研究所」miraiTです。

本日の絵本書評はヨシタケシンスケさんの「りゆうがあります」です。

1 基本情報

・題名:「りゆうがあります」

・作者:ヨシタケシンスケ

・絵:ヨシタケシンスケ

・発売日:2015年3月20日

・定価:本体1,300円+税

2 あらすじ

何かあることをしでかしたとき、思わず言い訳をしてしまうことは、誰もが経験のあることです。

思わずハナをほじってしまった

思わずツメをかんでしまった

思わずびんぼうゆすりをしてしまった

誰もが経験するこの「思わず」を、お母さんに注意されると、次々とその言い訳を考えてしまう主人公の男の子。

なのに、その言い訳はすべてお母さんに言い返されてしまう

そして、最後には男の子のお母さんに対する反撃。

しかし、やっぱりお母さんの方が一枚も二枚もうわてでお母さんの言い訳にはかないません

3 読後感

男の子の言い訳は、誰もが一度は経験したことのある内容です。

そして、それに対するお母さんの反応も、子育て経験のあるお母さんなら思わずうなづいてしまうようなものばかり。

しかし、このお話の素晴らしさは、男の子の言い訳の内容が思わずびっくりするくらい飛躍しているところ。

想像力や発想の豊かさには驚かされるばかりです。

最後にお母さんに反撃に男の子ですが、お母さんの言い訳に「やった!!「と答える男の子

さあ、お母さんはいったいどんな言い訳をしたのでしょうか

最後の男の子とお母さんのやり取りは、「さすが親子」「さすがお母さん」と思わずほっこりしてしまうシーンでした。

そして、この最後の二人のやり取りは、すべての読者を笑顔にさせる絵本だと思うことができました。

4 作者紹介

ヨシタケシンスケさんの作品は、本当に親子のさりげない日常を切り取ったものばかりです。

誰もが思わず「あるある」と思ったり、一度や二度は経験をしたりといった内容です。

一冊読むと、もう一冊もう一冊と中毒性のある絵本なのです。

皆さんもぜひ「ヨシタケシンスケ」の世界に沼ってみてください。

 

 

 


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