皆さん、こんにちは!「子ども未来教育研究所」miraiTです。
北海道歴史探訪の第一弾は、道南「松前町」です。
函館から車でおよそ2時間弱の距離にあります。
なんといっても箱館戦争の激戦地として知られています。
基礎編
松前は、日本最北の城下町です。
北海道唯一の藩(松前藩)であり、江戸時代の政治経済の中心地として繁栄しました。
幕末には八千戸、三万人の人口があり「松前の春は江戸にもない」と言われるほどでした。
そんな松前が、箱館戦争の舞台となり、土方軍の攻撃を受け松前城は落城することになるのです。
では「松前」の攻略ワザを3つのポイントから見ていきたいと思っています。
ポイント
1 江戸幕府、最後の砦「松前城」
2 栄華を誇る城下町「松前藩屋敷」
3 金子鷗亭石碑群「北鷗碑林(ほくおうひりん)」
それでは、松前の栄華を見ていきましょう。
1 江戸幕府、最後の砦「松前城」
土方軍により陥落した松前城、その後は官軍に奪回されたものの解体、火災等を経て昭和の時代に復元されたものが、現在の建物になります。
現在の松前城・復興天守は資料館として機能しており、様々な展示物を見る事ができます。
アイヌとの関係、江戸末期の写真パネル、徳川将軍家との関係がわかる資料等、盛りだくさんです。
松前は、松前城(当時は福山城)を中心に城下町が形成され、漁業を中心とした町として大いに栄えたものでした。
松前城を出て北側に向けて歩くと、多くの寺が立ち並びます。
その先に、次の目的地「松前藩屋敷」があります。
2 栄華を誇る城下町「松前藩屋敷」
幕末期には八千戸、三万人の人口があり、その時代の栄華を極めた様子を再現したテーマパークが松前藩屋敷です。
表門をくぐるとそこはもう江戸時代のたたずまいです。
松前藩時代の歴史の面影を商家、民家、漁家、武家屋敷などから感じることができます。
私の一押しはなんといっても、この武家屋敷です。
中に入ると、なんとなんと忍者が隠れているではありませんか?
ぜひ、探してみてください。
そこには、驚きと感動があります!!
「松前藩屋敷」を出て、すぐ裏手に広大な敷地の「日本庭園」があります。
そして、その隣から突然現れる「石碑群」。
これが、最後のポイント「北鷗碑林」です。
3 金子鷗亭石碑群「北鷗碑林(ほくおうひりん)」
日本人であれば、誰もが一度は名前を聞いたことのある書家「金子鷗亭(かねこおうてい)」。
ここ松前町出身で、函館でも生活していたことは道南人には有名な話です。
2008年に生誕100年を記念して鷗亭や門人、北海道ゆかりの著名人の計107作品が並ぶ日本最大級の碑林となっています。
まとめ
松前は、約250種、1万本の桜が咲く、桜の名所としてあまりにも有名です。
ゴールデンウイーク前後の松前公園は、1か月以上に渡り桜が咲き誇り、多くの観光客で賑わいます。
しかし、そこには幕末から明治にかけて時代の波に呑まれていった多くの人々の生きざまがあったことを私たちは忘れてはいけません。
今の日本の原点のひとつと言われる「明治維新」。
そんな運命に翻弄されながらも、今を築いた「函館」そして、ここ「松前」の歴史と現状をぜひ多くの方々に知っていただければと思います。